オカルト好きが選ぶ、日本の妖怪映画おすすめ10選(実写・アニメ含む)

オカルト好きが選ぶ、日本の妖怪映画おすすめ10選(実写・アニメ含む)

ホラー映画は苦手だけれどお化けが出てくる映画が見たい!妖怪が出てくる映画ってどういうのがあるのか知りたい!という人のために妖怪馬鹿の筆者おすすめの映画をご紹介していきます。怖いだけではなく、面白さと何処か懐かしさの残る選りすぐりの作品を紹介していますので是非参考にして見て下さいね。

妖怪映画のすゝめ

日本に昔から伝わる妖怪たちをモチーフにした映画は意外と少なく、探してもなかなか見つからないことがあります。実写映画では妖怪たちが一体どんな風に見えるのかという疑似体験ができますし、アニメ映画では非日常的な体験が出来るでしょう。昨今ではエンタメの分野として非常に人気の高い妖怪たちを身近に感じる、一番てっとり早い手段が映画なのかもしれません。映画を通して、楽しい妖怪の世界を味わってみて下さい。

「妖怪大戦争」

妖怪映画といえばこれ!日本一の「妖怪馬鹿」制作陣が送る妖怪映画でしょう。

2005年公開の三池崇史監督による日本映画です。妖怪初心者でも楽しめるコメディ&ハートフル&アクション&妖怪映画。たくさんの有名妖怪たちが出てくるのでこういう妖怪もいるのか~という楽しみ方も出来るでしょう。

・あらすじ

主人公のタダシは都会から母の故郷・鳥取で、ボケの始まった祖父と3人で暮らしています。田舎の学校になじめず、悪ガキたちにいじめられ鬱々とした日々を過ごしていました。そんなタダシは夏祭りの夜に、この世を守る使命の「麒麟送子」に選ばれます。「麒麟送子に選ばれた子どもは、大天狗が住む山へ伝説の聖剣を取りに行かなければならない」といわれ、山へ向かうが一度断念。このときにすねこすりを拾います。その後不思議な声に導かれて再び山へ足を踏み入れると、そこにいたのは河童、猩猩といった愉快な妖怪たちでした。その出会いをきっかけに、タダシは魔人・加藤保憲率いる悪霊軍団との戦いに巻き込まれていきます。

・おすすめポイント

★これぞ妖怪の世界!というような怖さと愉快さが入り混じった世界観

★神木隆之介のかわいさ

★制作陣(水木しげる、京極夏彦、宮部みゆきなど)がこっそり登場しているシーン

「学校の怪談」

1995年、平山秀幸監督によって映像化された学校の怪談。誰しもが一度は放課後で噂話をした学校の怪談の恐怖を鮮明に映画化した作品です。小学生の時の記憶がよみがえるような、どこか懐かしい気持ちにもなれます。学校で噂になっていた妖怪の話を思い出しながら見て下さい。

・あらすじ

夏休みの前日。小学生の美夏は忘れ物を取りに教室へと戻っていました。そこで美夏は、サッカーボールが旧校舎の方へ転がっていくのを見ます。旧校舎は取り壊しが決定し、お化けが出る噂がありましたが思わずそのままついていってしまうと、何者かに襲われてしまいます。美夏を心配した姉の亜樹も同じように旧校舎に迷い込み、同級生の研輔と将太、4年生の均、6年生の香織の4人と出会います。5人は旧校舎から出られなくなっていることに気づき、そんな彼らの前に噂になっているお化けたちが現れ…

・おすすめポイント

★幽霊たちがコミカルだけれど怖い!

★小学生の思い出がよみがえる雰囲気

★現代妖怪とされるテケテケなどが登場!

「どろろ」

塩田明彦監督による2007年の映画。原作は手塚治虫の「どろろ」となっており、第7回日本映画テレビ技術協会映像技術賞ではVFX、劇映画部門を受賞しました。個人的にすごく好きな妖怪映画です。ギャグ要素は少なく、サスペンスファンタジー寄りの映画だといえます。

・あらすじ

舞台は架空の日本。酒場で魔物と戦う青年・百鬼丸をみた泥棒・どろろはその腕についた名刀を見染めます。百鬼丸は身体の四十八カ所を魔物に奪われており、その欠けた部分を義肢で補っていました。魔物を倒すたびに欠けた四十八ヶ所のうちの何処かが戻るため、全ての身体を取り戻すために戦い続けていました。その話を琵琶法師から聞いたどろろは興味を持ち、百鬼丸に付きまとうようになります。初めは嫌がっていた百鬼丸でしたが次第に心を開き、共に魔物を倒す旅をするようになります。

・おすすめポイント

★百鬼丸・妻夫木聡、どろろ・柴咲コウの演技力!

★独特の世界観、ジャパニーズファンタジーに引き込まれる!

★妖怪たちの禍々しい描写

「DESTINY 鎌倉ものがたり」

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴が監督を務める2017年の映画です。ハートフルな、人情味あふれる優しい妖怪映画となっています。人間と妖怪の優しい空気感がどこか懐かしい気持ちにしてくれます。原作は西岸良平の「鎌倉ものがたり」という漫画作品。

・あらすじ

幽霊や魔物、妖怪が姿を現す古都・鎌倉。そこに住む主人公ミステリー作家・一色正和のもとに嫁いできた亜紀子は妖怪たちとの共存に驚きつつも次第には溶け込んでいきます。正和は執筆だけではなく妖怪たちの関わる事件などを解決しながら日々を過ごしていました。ある時、妻の亜紀子が事件に巻き込まれ、黄泉の国へと旅立ってしまいます。亜紀子を連れ戻すために正和は黄泉の国へ行くことを決意します。

・おすすめポイント

★CGの綺麗さ

★妖怪と人間の優しいかかわり

★大人も子供も楽しめる内容!

「里見八犬伝」

1983年、深作欣二監督によって映画化された作品です。滝沢馬琴著「南総里見八犬伝「に新解釈を加えた鎌田敏夫原作「新・里見八犬伝」の映画化です。里見家の姫の恋をベースに、悪の妖怪軍団が出てくる作品です。原作を読んでいなくても問題ありません。

・あらすじ

生前、領主をたぶらかしていた玉梓は死後悪霊につかえ、不死身の妖怪となりました。かつて里見家に征伐された恨みを抱いて館山城に攻め入り、里見一族を虐殺しました。唯一、静姫だけが生きのび、追手から逃れ、その野望を討ち果たす決意をします。その姫の前に仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の各字を刻んだ八つの霊玉を持った八剣士が集まります。姫の為に玉梓を打ち滅ぼす決意をした犬士たちは玉梓の城へと戦いに行きます。

・おすすめポイント

★昔からある物語を映像で楽しめる!

★妖怪VS人間というわかりやすい内容

★真田広之、千葉真一、薬師丸ひろ子といった豪華な顔ぶれ!

「夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」

人気アニメ夏目友人帳の劇場版として登場した映画。テレビ版第1~4期の監督を務めた大森貴弘を総監督に迎え、原作者も参加して2018年に制作されました。夏目友人帳の切なく優しい妖怪たちの物語がスクリーンで見られます。アニメを見ていなくても十分楽しめる内容となっています。筆者は号泣しました。

・あらすじ

幼いころから妖怪などの人ならざるものが見える夏目貴志。同じく霊感の強かった祖母の遺品である友人帳に名前を書かれた妖怪たちへその名前を返すべく、お供のニャンコ先生と共に日々を過ごしています。ある日、昔の同級生に出会ったことでとある妖怪の記憶を思い出します。その頃、名前を返した妖怪の記憶に出てきた女性とも出会います。彼女の住む町に妖怪の噂があると聞きつけた夏目たちはその街へと足を運びます。

・おすすめポイント

★切なくて優しい物語

★自然と涙がこぼれてしまうような演出

★表情豊かな妖怪たちがたくさん!

「ナタ~魔童降臨~」

2019年に中国で公開されたCGアニメーション映画である「哪吒之魔童降世」(ナタ~魔童降臨~)。中国で人気のある妖怪(神様)の「哪吒」を主人公にしたコメディアクションな一作となっています。悪ガキである哪吒が大暴れする様子と龍の息子と心を開いていく様子が描かれています。なお、音声中国語か英語、英語字幕しかないのであらすじを把握したうえで見ると楽しめます。

・あらすじ

神様の命をうけ、仙人の太乙真人は人間界を救う救世主が生まれるよう、李靖夫婦に「霊珠」を託しました。ですがふとした過ちから「霊珠」は「魔珠」に入れ替わり、彼らの息子は「魔童」として誕生してしまいました。哪吒と名付けられたその子供は、妖怪の子だといわれ、町の人たちから嫌われ、偏見の目で見られてしまいます。そんなとき、浜辺で龍族の息子である敖丙と出会い、孤独な日々を過ごしていた2人は友情を築いていきます。そして彼らの前には強大な力が現れ…数奇な運命を背負った少年が成長していく物語です。

・おすすめポイント

★哪吒と敖丙の友情!

★迫力のあるアクションシーン、3DCGのクオリティ!

★国境をも超える、笑えるコメディシーン!

「白蛇: 縁起」

2019年中国で大ヒットした映画が2021年に日本に上陸しました。『白蛇:縁起』は中国の四大民間説話の一つ『白蛇伝』の前世の話。壮大なラブストーリーが高クオリティな3DCGで描かれます。吹き替え声優に佐久間大介(Snow Man)を迎えたことでも話題になりました。妖怪と人間の恋を描いた作品です。

・あらすじ

晩唐、国師は不老不死になる為、蛇の精を集めるよう指示し、民に蛇狩りを行わせていました。500年余りの修行を終え人間の姿を得た白蛇の妖怪・白は国師を暗殺試みますが失敗し、反撃を受けて船から落ちてしまいます。記憶を失った白は捕蛇村の蛇嫌いの青年・宣に助けられるが、その記憶はなく、白の元の居場所を探すべく、簪に書かれた「宝青」を頼りに都へと向かいます。一方、暗殺に失敗して戻らない白を怪しんだ蛇族の長は白の妹・青を向かわせます。蛇族と国師との戦いだけではなく、白と宣には試練が待ち受けているのでした。

・おすすめポイント

★雅やかな画面の美しさ

★切ない恋の物語がたまらない!

★声優陣も豪華で上手なので作品への没入感も!

「羅小黒戦記」

2011年から中国で放映されたアニメの劇場版となる作品。中国では2019年に公開され、絶大な人気を誇りました。日本では2020年に公開され、花澤香菜や宮野真守など豪華声優を迎えた吹き替え版が上映されました。妖怪と人間と、どう生きていくべきなのか、考えさせられる内容となっています。

・あらすじ

自然が人間により破壊され、居場所を失ってしまった黒猫の妖精・シャオヘイ。森をさまようシャオヘイに手を差し伸べたのは同じく妖精のフーシーでした。フーシ―のおかげで居場所を手に入れたシャオヘイは共に過ごすようになります。しかし、その住みかに人間であるムゲンがやってくるのでした。フーシーの不穏な動きを察知し捕まえに来たムゲンと戦いになり、それに巻き込まれたシャオヘイはムゲンに捕まってしまいました。初めは反発していたシャオヘイでしたが、ムゲンに連れられて人間の社会を見るに従い、様々なものを学んでいき、自分の居場所がどこなのか、探していきます。

・おすすめポイント

★優しいタッチのアニメーション、音楽や効果音の美しさ

★精巧なアクションシーン!

★シャオヘイの成長を通してみる人間と妖精とのかかわり

「妖怪大戦争 ガーディアンズ」

2005年に大人気を博した「妖怪大戦争」の続編となる作品。前作に引き続き、三池崇史監督が送る2021年最新版、日本妖怪映画です。とにかく妖怪たちがたくさん!中には人気YoutuberのHIKAKINも…妖怪陣も最新版になった妖怪大戦争です。

・あらすじ

フォッサマグナに眠る古代の化石たちが一つに結集し、巨大な妖怪獣が東京へと向かってくる…そんな話を聞いた妖怪たちはこのままでは自分たちも人間たちもただでは済まないと考え、伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の子孫である渡辺ケイに白羽の矢を立て、伝説の武神の力を借りることにしました。ひょんなことから間違えられて弟のダイを連れ攫われ、弟を奪還すべく、ケイは妖怪たちの力を借りて妖怪獣へと立ち向かいます。人間、妖怪、妖怪獣全てを巻き込んだ妖怪大戦争がはじまります。

・おすすめポイント

★パワーアップしたCG

★豪華な妖怪陣!

★前作主人公も登場⁉ファンがニヤリとする演出も多数!

怖いだけじゃない!妖怪を身近に感じよう

妖怪の世界は怖いだけじゃない!「戦うぞ!」といわれたら参加しないけれど「祭りだ!」といわれれば参加する、そんな適当な性質を持った妖怪たちも中には居ます。妖怪と人間とのかかわりは古くからあるもので、私たちの世代では昔とは形が変わるものの、その存在は案外身近なところにあります。妖怪映画を観て、楽しい妖怪たちの世界をのぞき見しながらその浪漫に思いを馳せてみましょう。