時間があれば、2~3時間散歩する女優古川琴音さんは、道中の動物や建築物などの風景を見て、あれこれと思いを巡らしながら歩くそうです。
” 散歩が好きで、時間があれば2~3時間歩き続ける。公園で、バードウォッチャーが構えるカメラの先を一緒に見つめて鳥を探したり、可愛い形や色をした家の窓や屋根を見つけては「(組み合わせて)こういう家をつくりたいな」と想像したり。”
引用元:朝日新聞DIGITAL
2018年公開の短編映画「春」で主役に抜擢、元軍人のじぃちゃんと二人暮らしをする美大生のアミを演じ、そこでの演技が注目されました。その後も女優としての経験を重ね、2020年NHK連続テレビ小説「エール」では、主人公である小山夫妻の娘役「華」を演じて、その演技が絶賛されました。
彼女の自己分析では「飽き性」な性格とのことですが、「芝居だけは、珍しく続けられた」と語っています。
ここでは、古川琴音さんの経歴まとめてみます。経歴を掘り下げることで、「彼女は、どのように演技力をつけていったのか」、「芝居をどうして続けられたのか」などの理由が少しでもわかるかもしれません。
目次
古川琴音の出身大学は?
古川琴音さんは、2019年立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業しています。立教大学在学時は、英語劇のサークルESSドラマセミナーに所属していました。古川琴音さんは、このサークルで、演技を磨くと同時に、英語力を向上させたようです。サークル内では英語が得意とは言えませんでしたが、サークルの先輩の熱心な指導の甲斐もあって、古川琴音さんは、大学1年時に英語の発音を習得。
“私は出演者の中で一番英語が苦手だったので、1年目の舞台は英語の発音をマスターするだけで終わってしまいました。指導してくださった先輩は、そんな私に朝から晩まで付き合って、稽古後も発音を録音したボイスメモを送り合って練習したり、あるときは「これを待ち受け画面にして」と口腔断面図の画像が送られてきたこともあります。「aを発音するときはここが動くよ」って舌の位置を教えてくださったり、つきっきりで面倒をみてくださいました。”
引用元:立教大学校友会
そして就職活動を前にして、自分はどうしたいのか考えた時に、役者をやってみたいと思うようになり、憧れの女優満島ひかりが所属する事務所「ユニマテ」のオーディションを受け合格、事務所に入り女優としての道を歩むことになります。
救急車で運ばれたエピソード
大学在学時に、古川琴音さんは雨の日に地下一階のお店に入ろうとした時に、階段の上から足を滑らせ、階段を転げ落ちた事があるのだそうです。下まで落ちてしまった後、ショックを受けて倒れてしまいます。周りの人がその様子を見て、救急車を呼び、救急車に乗ることになったのですが、救急搬送時に、古川琴音さんは気を失っており、記憶に残っていないそうです。
上手い中国語は独学の可能性が高い!
古川琴音さんは、ドラマ「この恋あたためますか」で、中国人「李思涵(リースーハン)」の役を演じました。このドラマの中国人プロデューサー黎氏の発音を録音し、何度も繰り返し聞き、練習したようです。テープを聞いて中国語を上達させたのですから、上達した要因のウェイトは、独学がかなり高いです。
本作にプロデューサーとして参加している中国人の黎景怡氏に教えてもらったそうで、「中国語のセリフをボイスメモで録ってもらって、ピンイン(中国語の発音表記)を台本に書いてもらって、見ながら聞いて練習し、黎さんに自分の発音を聞いてもらってOKが出るまで練習しました」と振り返る。
引用元:マイナビニュース
猛練習の結果、ネイティブかと勘違いされるほどまで中国語が上達した古川琴音さん。ドラマ放送後「中国語が流暢すぎる」とネットで話題になりました。実は、古川琴音さんは立教大学在学時、所属していたESSサークルでネイティブな英会話を習得した経験があり、その経験が中国語習得に役立ったそうです。一生懸命やった経験は、無駄にはなりませんね。
古川琴音の出身高校は?
古川琴音さんの出身高校は、日本大学藤沢高校です。演劇部に所属し、中高一貫の高校のため、中学に在籍していた演劇部の顧問の先生が、引き続き高校の演劇部の顧問になります。演劇部では、舞台演劇、ヒップホップやシアターダンス、ミュージカルをやり、幅広い舞台表現をその際に身に着けたようです。演技の英才教育ともいうべき指導を受けた古川琴音さんは、高校時代から女優としてブレイクする階段を登り始めていたのです。
古川琴音の出身中学校は?
古川琴音さんの出身中学は、日本大学藤沢中学校です。ステージに立てる部活に入りたいと考え、演劇部を志望。しかし中学校には演劇部がありませんでした。そこで、中高一貫の日本大学藤沢高校には演劇部があったので、高校の演劇部の顧問の先生に、お願いして中学にも演劇部を作ってもらったのだそうです。古川琴音さんは、中学の演劇部を振り返って「中学3年生の時に2人芝居をやったのですが、はじめて役と自分の境がなくなった。セリフって本来予定調和なのかもしれないけど、本当に自然に言葉が出てきたり、心から笑えたりできたんです。」と述べています。自然体で役を演じることが出来、個性的な雰囲気を醸し出すことのできる女優古川琴音さんの片鱗は、中学時代からすでにあったということなのでしょう。
古川琴音の出身小学校は?
古川琴音さんの出身小学校は、神奈川県内ということですが、どこの学校かは不明です。幼い頃からバレエを習い、人前に立つのが好きで、「応援団長」「生徒会長」を小学校時代にしたそうです。
演技に定評のある古川琴音さんの今後の活躍に期待!
両目の感覚がやや広めで、白くツルツル肌の典型的な「童顔」女子の古川琴音さんは、幼い少女のように見える時もあれば、あやしい雰囲気も出せる女優さん。中学高校時代から培ってきた演技の引き出しが彼女には多くあり、役にのめり込んで自然体を出せるマルチな可能性が備わっています。彼女の出身である立教大学の大先輩でもある長嶋茂雄が言っていた「来た球を打つ」ということに似たような、天才的で、だれにも真似できない独特な感性を感じます。
将来については、「舞台や映画だけでなく、もっといろんな場所でお芝居ができるようになりたい」のだそうです。
古川琴音さんは24歳。
若い彼女は、たくさんの可能性を秘めています。これからどんな活躍をするのかを期待しながら、演技を見ていくことにしましょう。