なぜ発覚?クレイジージャーニーのやらせ内容まとめ!通報者は爬虫類商の友人だった?

なぜ発覚?クレイジージャーニーのやらせ内容まとめ!通報者は爬虫類商の友人だった?

2019年10月21日、TBSの人気番組『クレイジージャーニー』の打ち切りが突如発表。

人気番組の突然の打ち切りに視聴者は騒然としているようですが…
その打ち切りの内容が『やらせ』が番組で発覚したということ。

では、番組を打ち切りにまで追い込んだやらせとは一体どのような内容だったのでしょうか?
今回は、そのやらせの内容をまとめてみました。

『やらせ』発覚!突如打ち切りになったクレイジージャーニー

その発表は突然でした。

TBSの公式HPで発表された人気番組『クレイジージャーニー』の打ち切りの発表。

2015年に開始され、冒険家、ジャーナリスト、写真家、作家、経営者などさまざまな職業の人物が「クレイジージャーニー」として登場し、その物珍しさや破天荒さが受け、多くの視聴者を魅了してきた当番組。

また、松本人志・小池栄子・設楽統といった番組出演者のコンビネーションも抜群で、そんな出演者のやり取りも好評だっただけに、その喪失感は深いものになっています。

では、その『やらせ』の内容をさらに深掘りしていきましょう。

 「クレイジージャーニー」の爬虫類ハンター企画で、計15種類の生物を事前に準備し、捕獲シーンを撮影していたことを9月11日に公表しました。その後も調査を続けてまいりましたが、同様の手法は、それ以外には確認されませんでした。

私どもは、改めて、これらの不適切な手法で視聴者の皆様の信頼を損なったことを重く受け止め、番組の継続は困難と判断し、放送を終了することを決めました。

これまで、番組をご覧頂いた視聴者の皆様、番組に出演して下さった方々、取材に協力して下さった方々、関係者の方々に、重ねて深くお詫び申し上げます。

2019年10月21日

TBS公式HPより引用

クレイジージャーニーで発覚した『やらせ』の内容とは?

『やらせ』の内容はあらかじめ狙った生物を準備していたこと

クレイジージャーニーの番組で発覚した『やらせ』の内容とは8月14日放送の「クレイジージャーニー」の2時間スペシャルの放送とその日の深夜のレギュラー枠の放送。

爬虫類学者であり、爬虫類ハンターとして人気の加藤英明さんがメキシコに生息する珍しい生物を探し捕獲する旅に同行し取材する企画。

このロケであらかじめ狙った生物を準備して捕獲していたこと。
これがクレイジージャーニーの打ち切りとなった『やらせ』の内容です。

このメキシコロケは2019年7月2日から5日にかけて4日間行われました。

そして、この現場ロケを担当した番組スタッフが、狙った生物を捜索しても発見できない場合を想定して、あらかじめ狙った生物を準備しておこうと考え、現地の協力者に依頼。

そしてロケでは、放送で紹介した6種類のうち4種類について、生息域を捜索したもの発見できなかったことから、事前に準備していた生物を放ち、撮影しました。

メキシコロケの詳しいやらせの内容(爬虫類の種類一覧)や動画

その時のメキシコロケで事前に『やらせ』をしたとされる準備した4種類の生物と撮影時の状況は以下の通りです。

①メキシコサラマンダー

現地協力者が湖で事前に捕獲した個体をネットの籠に入れ、同じ湖に放ちました。
問題のシーン動画はこちらです↓

爬虫類ハンター加藤#メキシコサラマンダー
ゲット

#クレジージャーニー pic.twitter.com/s7uyRTjL0y

— 必死ユッキー (@SaWxZbLLNnY7PJA) ۲۳ مرداد ۱۳۹۸


②アリゲータートカゲ 

地面に数センチの穴を掘って、事前に捕獲した個体を放ちました。

③メキシコドクトカゲ 

現地協力者が個体を岩の下に放ちました。

4.ヘルメットイグアナ

取材した大学に借り、大学施設内の生息可能性のある場所に放ちました。

過去にも同企画で同様の『やらせ』が発覚

この2時間スペシャルで視聴者から指摘を受けたTBSの上層部。
その後、このロケを帯同したスタッフに聞き取り調査を行うことに。

そして、この2時間スペシャルの番組だけでなく、加藤英明先生の2017年から出演する企画の過去10回の放送で捕獲した生物のうち、26種類は捜索中に実際に発見し捕獲したものですが、11種類は事前に準備していたものであることが判明。

その詳しい内容(爬虫類の種類一覧)は以下の通り↓

2017年 2月9日 マダガスカル前半

  • ヘサキリクガメ

2017年 2月16日 マダガスカル後半

  • ラボードカメレオン

2017年 8月16日 カメルーン(ゴールデンSP)

  • ゴライアスガエル
  • ニシアフリカコビトワニ

2018年8月8日 キューバ(ゴールデンSP/同日レギュラー枠)

  • ヒメボア
  • キューバボア
  • フトヒゲカメレオンモドキ

2019年2月6日 南アフリカ前半

  • アフリカウシガエル
  • タマゴヘビ
  • パフアダー

2019年2月13日 南アフリカ後半

  • ノドジロオオトカゲ

やらせの内容は全て、この加藤英明先生の企画でのこと。

これだけ見ると、どうしても加藤英明先生のイメージが悪くなってしまいますが、決して加藤英明先生が悪いとかそういうのではありません。

そもそも加藤英明先生のテーマが『珍しい爬虫類の捕獲』という廃墟や少数部族なんかと比べて運任せで再現性の低いものであり、どうしても番組を成り立たせる上では多少のリスクがあった。

そんな企画選びの段階で番組の苦悩があった。
そういった背景があったからでしょう。

そもそもなぜ?クレイジージャーニーの『やらせ』が発覚したのか?

爬虫類商の友人からの通報

では、一体なぜ?クレイジージャーニーでこのようなやらせが発覚したか?
というとですが、それは『ある人』からの通報だったとのこと。

こちらに関しては2019年2019年10/3号の『週刊新潮』によって暴露されています。

この通報者は加藤さんらが訪れたメキシコの爬虫類商と友人のようで、今年7月にその友人から、加藤さんと一緒にトカゲを持っている写真が通報者に送られてきたそうです。

加藤英明は『やらせ』を知っていた?

こちらがその1枚↑

上の写真は捕獲映像を撮る直前に撮られたという1枚。

そのメキシコ人の爬虫類商の友人曰く、『加藤さんが置いてほしいと言った場所に置いてあげた』

そんな証言もあり、このメキシコ人の証言が本当だとすれば実は「加藤さんもやらせであることは知っていた」という証明するには十分すぎる証拠であり、TBSの「加藤さんは知らなかった」ということは嘘になるという事になります。

そして、この事実を知った男性がTBSに抗議のメールを送ったところ、TBSの上層部に伝わり、スタッフに聞き取り調査を行ったところ今回のクレイジージャーニーのやらせが発覚したということになります。

TBSは公表文書で“加藤氏はやらせを知らなかった”と、氏に対しても謝っていたのだが……。男性はその「嘘」を指摘する。

「高価なトカゲもいますから、どこかに行ってしまったら困る。だから友人が撮影直前にケージからトカゲを出し、加藤さんが置いてほしいと言った場所に置いてあげたそうです」
となれば、TBSが述べたところの〈協力者が個体を捕まえた場所に、ロケ当日か前日に個体を戻してもらうことを依頼〉〈本番時その場で捜索、捕獲していた〉という表現とも齟齬が生じてしまう。

週刊新潮より引用

たしかに、普通に考えてみても、あくまで捕獲するのは加藤英明先生であり、今回の類いのやらせは加藤英明先生の協力がなくては成り立たない。そのように思う人も多いはず。

特に、2時間スペシャルで捕獲した「ヘルメットイグアナ」に関しては捕獲した大学から借りた生き物であり、逃げられてしまっては、かなりのお金も発生してしまうなど、金銭面のリスクもあったことでしょう。

そんな背景もあること上で『加藤先生は知らなかった』というのには無理があるように思います。

加藤先生が(やらせと知らずに)本や論文にしてしまったらただ事じゃないからね

— kujira (@ao_blue_kujira_) October 22, 2019

とはいえ、ほとんどは自力でありやらせではない

クレイジージャーニーの加藤英明先生の爬虫類ハントでスタッフが事前に現地の協力者と捕獲して捜索エリアに放ったのは計11種類、全体の約3割らしいけど、それでも何も知らない加藤先生がそれらを見つけるの本当に凄いし、逆説的に他の7割は自力って事、本当に凄い。ジャングルや沼地でだもの笑 pic.twitter.com/umuwaPUJdv

— ZAZ(ざーず) (@zazbigerhart) 2019年10月21日

とはいえ、加藤英明先生を擁護する形にはなりますが、加藤英明先生の回は全てやらせだった。
そんな風には思いません。

あの加藤英明先生の移動中の車から見つけてジャンプして獲ったり、移動中の小舟から急に茂みに飛び移って捕獲したり…
そのクレイジーさは用意されてできるものではないでしょう。

そして、番組で公表されているように、「半数以上は自力で捕獲した」

そんな事実もあるように、多少のやらせがあったとはいえ「視聴者に珍しい爬虫類を捕獲する旅」そんなワクワクする瞬間を視聴者に届けてくれたことには間違いありません。

爬虫類が用意されていても、加藤先生のクレイジーさはやらせじゃない。

— バッファロー (@beefm00h) October 21, 2019

クレイジージャーニーのやらせはあったにせよ、多くの感動は本物でもあった

ひとつ お願いがあります。

全てのクレイジージャーニーがヤラセだったと誤解しないで下さい。あの番組ではマジの素晴らしいクレイジージャーニー達とたくさん出会えました。

そして設楽や小池とまた一緒に仕事したいです。

願いがふたつになってしまいました。

— 松本人志 (@matsu_bouzu) October 21, 2019

番組MCである松本人志さんも自身のTwitterでこう語っているように、ほとんどが真実の「クレイジージャーニー」であったことは間違いないでしょう。

丸山ゴンザレスさんを始め、この番組で世に名前が知れ渡った人も多く、「クレイジージャーニー」という番組が世の中に与えた功績は数知れません。

そして、やらせが発覚したにせよ、番組の打ち切りを悲しみ、復活を望む声も多く、多くの人がこの番組に対して深い愛着を持っている事でしょう。

また事が落ち着いた頃に、番組が何らかの形で復活してくれる事を期待したいですね!

今さらながら、クレイジージャーニーの放送打ち切りは楽しみにしていた番組の一つだっただけにとても残念。
でも、このことについて番組に出演したジャーニーたちが次々と惜しむツイートやコメントをしてくれているのは少し感動した。
また、何らかの形で復活してくれないかな…。

— Oh@shi (@andrew_gamer) 2019年10月22日

クレイジージャーニー、出演したジャーニー達が番組に感謝し打ち切りを惜しんでるからやっぱりいい番組だったんだと思う。

— えみき (@q_71) 2019年10月22日