性自認は女性であり、性的指向も女性である人のことをレズビアン(女性同性愛者)と言います。
近年LGBTへの認知が進み、自身がレズビアンだと公表する芸能人や有名人が増えつつあります。
今回は日本においてレズビアンを公表している芸能人・有名人をご紹介いたします。
一ノ瀬文香(いちのせあやか)さん
吉本興行所属のタレント、一ノ瀬文香さんは、2009年4月に写真週刊誌の『FLASH』のインタビューにて、自身がレズビアンであることを公表されています。
2015年には女優の杉森茜(すぎもりあかね)さんと婚姻届を提出。
その際に不受理となってしまったことが話題となりました。
「女性同士を当事者とする本件婚姻届は、不適法であるから、受理することはできない」と記載された不受理証明の一部画像を公開するとともに、「以前、青森で女性同士が婚姻届を提出した際の不受理証明には、憲法24条が理由として書かれていた。しかし、憲法24条は同性婚を禁じてはいないという専門家の意見があることから理由としておかしいのではと、ネット上でも話題になった。
引用元:日刊スポーツ
その後2人は結婚式を挙げ、事実上の婚姻関係になりました。
2017年にお二人は破局されていますが、その後も自身の半生を綴った書籍『ビアン婚。〜私が女性と、結婚式を挙げるまで〜』を執筆するなど、LGBT関連の発信や講演会、新宿2丁目での飲食店経営などを行われています。
滝沢ななえ(たきざわななえ)さん
「美しすぎるバレーボール選手」と言われ注目されていた元バレーボール選手で、現在はパーソナルトレーナーとして活躍されている滝沢ななえさんは、2017年にテレビ番組内で自身がレズビアンであることを公表されました。
どうやら、自身がレズビアンと自認したのは22歳の頃だったそうで、きっかけはドラマ『ラストフレンズ』でトランスジェンダーの役を演じた上野樹里さんを見て「私ももしかしたら女性が好きなのかも・・・」と思ったことだそうです。
それまでは男性と交際をしていたようですが、しっくりこず違和感があったそう。
「自分がレズビアンだと気づけて嬉しい」とメディアなどの取材に答えられており、今現在も自身の体験などをSNSやブログをはじめ、多くのメディアの取材で語るなど「認めてください!」というスタンスではなく「こういう人もいるんです!」というスタンスで、LGBTに関する発信を続けられています。
でもいつでも思っているのは認めてくださいね!と言うよりは…こういう人もいるんですって存在を知ってもらえたらなっていう事。 認めてくれ!じゃなくてね。 だって多様性を主張している私たちがさ相手の様々な反応を受け入れられないってそれはちょっと違う事だよね。 やはり色々な受け止め方があってそれはそれで良い事だと思うし自然な事だと思う。
引用元:ななブロ『セクシャルマイノリティについて。』
今現在滝沢ななえさんは前職のジムの元同僚の女性パートナーと幸せに同棲生活を送っているそうです。
AyaBambiさん
2017年3月のINORI出演以来、現在も活動休止中ですが、二人組のダンスユニットAyaBambiのAya Sato(アヤ・サトウ)さんとBanbi(バンビ)さんもレズビアンだと公表されています。
そもそも2人がレズビアンカップルだと世間に知られるきっかけとなったのが、2014年6月18日にBambiさんが自身のTwitterにて以下のような投稿をされたことです。
この場をお借りしてご報告させて頂きます私たち婚約いたしました。正式な結婚や式はまだですが、します!!!!!Aya Satoこと佐藤郁哉さんを幸せにします
引用元:Twitter「Bambi Sa十o」
その後、Aya SatoさんとBanbiさんはレズビアンカップルとしてTwitterやInstagramなどでツーショット写真を投稿されていたり、結婚式をあげるなどをされていましたが、2016年7月ごろから投稿の削除やお互いのフォロー解除などがあり、2017年2月ごろに破局したと噂されています。
破局の原因は分かっていませんが、今現在はAya SatoさんとBambiさんはそれぞれで活動をされています。
しかし2人の写真が投稿されなくなり、現在はお互いにソロとしての活動をされるようになっています。そして今年の8月には、Bambi nakaが単独で事務所(TWIN PLANETS)に所属することになり、ダンサーとして引退し芸能活動に専念することを発表されました。
引用元:Dews
牧村朝子さん
タレントの牧村朝子(まきむらあさこ)さんもレズビアンを公表され、同性婚が法律で認められているフランスにてフランス人女性との国際結婚をされています。
また、2013年には『百合のリアル』という書籍を出版したり、雑誌『現代思想』(青土社)に『背景 LGBTという概念さんへ』という手紙を掲載したり、2019年5月6日には、『女を愛する女たちの歴史書・牧村朝子写真集「浮世に咲く百合」』の出版のためのクラウドファンディングを開始したり、発信や活動を熱心に行われています。
「LGBTはあくまで通過点であって、最終目標は私らしく」という事を雑誌の中で明かされており、自身はLGBT当事者を名乗らないと宣言されています。
尾辻かな子さん
立憲民主党所属の衆議院議員である政治家の尾辻かな子さんも自身がレズビアンと公表されています。
2007年には女性のパートナーと結婚式を挙げられています。
結婚式で2人ともウェディング・ドレスを着たのも、ゲイやレズビアンに対する社会的認識を高めたいとの願いからだ。当初は結婚式のような「保守的」な催しを行うつもりはなかったと言う尾辻さんだが、今は「素直にうれしい。レズビアンとしての人生をこんなに多くの人に祝ってもらったことはない」と述べた。尾辻さんの「結婚相手」は、参院選でも事務所スタッフとして尾辻さんを支える。
引用元:AFPBBNews
レズビアンの政治家として、LGBTの問題などに積極的に取り組み、LGBT政策情報センター代表理事も勤められています。
2021年3月17日に札幌地裁が『同性婚を認めないのは憲法違反』との判決を下したことについても、Twitterで次のように回答されています。
人によって考え方はさまざま、でも共通しているのは「私らしく!」
レズビアンを公表されている芸能人・有名人をご紹介しましたが、レズビアン同士であっても考え方は人それぞれです。
でも共通しているのは「私らしく!」という事です。
早く「こう言う人もいる」と性別などに関わらず「自分」として色々なことが決められ認め合える社会になればと思うばかりです。