堀口恭二選手は「現RIZINバンダム級王者、元Bellatorバンダム級王者・修斗世界フェザー級王者」のであり、日本で一番活躍している格闘家です。
山本KID徳郁選手に憧れMMAをはじめて現在では
ATT(アメリカン・トップ・チーム)を拠点に活動しています。
そんな堀口恭司選手の戦績と日本人最強といわれる秘密について紹介していきます。
目次
堀口恭司のこれまでの戦績
堀口恭二選手のアマチュア時代からの戦績を紹介し、いかに強かったのかを振り返っていきます。
アマチュア時代(全勝)
堀口恭司さんは、2009年12月20日に開催された「第6回東日本アマチュア修斗オープントーナメント・フェザー級」で優勝されています。
この大会は、優勝すると修斗団体でプロ昇格できる大事な大会であり、堀口恭司さんはMMAデビュー戦でありながら後に修斗や他団体で新人王、世界ランカーにまで上り詰める猛者達を相手に、次々と勝利を決め優勝しています。
プロデビュー後:(10勝1敗)
プロ昇格後、堀口選手は2010年5月9日に開催された「修斗2010年度新人王決定トーナメント・フェザー級」に出場し、プロデビュー戦にもかかわらず優勝しています。
プロデビュー戦となった同大会の2回戦では、川名蘭輝選手と対戦し、3-0で判定で勝利。
その後も勝ち進み、決勝では赤尾セイジ選手と対戦、2RでスタンドパンチでKO勝利し優勝。20歳という若さで修斗「新人王」、「MVP」を獲得しました。
本大会優勝後も快進撃を続け、堀口恭司さんはプロデビューから6連勝を記録しました。
堀口恭司さんが初黒星となったのが、2012年1月8日。
当時、元世界王者でフェザー級最強の呼び声も高かった上田将勝選手と対戦し、判定2-0で敗戦。プロ7戦目にして初黒星となりました。
負けはしたものの堀口選手の勢いは衰えることはなく、その後8戦目、9戦目も勝利し、タイトルマッチまで上り詰めています。
そして、2013年3月16日、当時世界王者であった扇久保博正選手と対戦し、2Rリアネイキッドチョークにて一本勝ちで勝利を収めます。
堀口恭司さんは、なんと22歳で「第8代修斗世界フェザー級王者」に輝いたのです。
また、同時に「修斗は踏み台。もっと上の舞台でやりたい。やっぱりUFCに出たいですね」とUFC参戦についての意欲を示しています。
UFC時代(7勝1敗)
堀口恭司さんは、第8代修斗世界フェザー級王者に輝いた後、UFCに参戦。2013年10月19日にはUFCデビュー戦でダスティン・ペイグと対戦し、2RTKO勝利を収めています。
その後、UFCデビューから怒涛の4連勝を飾りフェザー級7位にランクイン。
2015年4月25日には、5戦目にしてフライ級絶対王者デメトリアス・ジョンソンとのタイトルマッチが実現しました。
UFCでは、日本史上5人目のタイトルマッチ挑戦であることや、アジア人初のUFC王者がかかっていたため、注目度の高い試合でした。しかし、結果は5R腕ひしぎ十字固めでプロ初の一本負けで敗戦。惜しくも王者獲得とはなりませんでした。
この時のことは、堀口恭司さん自身のYouTubeチャンネルで語られています。
その後もUFCフライ級で勝利を重ねてフライ級3位まで上り詰めますが、試合をなかなか組んでもらえないなどUFCに対する不満もあり、契約更新を打診されるもRIZINへの参戦を表明しています。
その理由としては、「日本の格闘技を盛り上げたい」と考えているからなのだとか。
その後RIZINへ!現在までの戦績が最強すぎる!
UFCとの契約を更新せず、フリーエージェントとなった堀口恭司選手は、宣言通りRIZINに参戦。次々とKOを連発し、その強さは世間に広く知られることになります。
圧倒的な強さでKO連発!
実は、多くの日本格闘技ファンが、世界最高峰であるUFCのスターがRIZINに参戦するということから、堀口恭司選手のRIZIN参戦に注目していました。
堀口恭司選手も、格闘技ファンの期待に応える活躍でRIZINデビュー初戦で元谷友貴に勝利。
その後も、「RIZIN夏の陣-のバンタム級トーナメント」で4戦中3KOで見事優勝を収めるなど、圧倒的な打撃でKO勝ちを量産していきました。
中でも衝撃的だったのはRIZIN10でのイアン・マッコールとの一戦です。
なんと、試合開始9秒で左フックを振りぬ、きKO勝利を収めてしまったのです。
この圧倒的スピードのKO勝利に格闘技ファンも驚きのコメントをしています。
日本最後の総合格闘家、扇久保博正さんとの戦い!壮絶な判定勝利!
圧倒的な強さで日本格闘技ファンの心を鷲掴みにした堀口恭司選手は、2018年
7月29日に「修斗世界フェザー級タイトルマッチ」以来、約5年ぶりとなる扇久保博正選手とRIZIN11で再戦しました。
扇久保博正選手は当時修斗世界フライ級王者であり、この一戦いは、堀口恭司選手へのリベンジマッチとして注目されていました。
試合は扇久保博正選手がテイクダウンを奪うなど善戦しましたが、スタンド、グラウンドで終始堀口恭司選手が圧倒し、3-0で勝利しました。
神童、那須川天心との死闘!
扇久保恭司選手との戦いの熱も冷めぬままに、堀口恭司選手は2018年9月30日に開催された「RIZIN13」で、キックボクシング界の神童、那須川天心選手との世紀の一戦が行われました。
当初、キックボクシングルールということもあり、那須川天心選手有利との声が多かったですが、「堀口恭司選手なら勝てるかも」という声も多くありました。
結果は0-3で堀口恭司選手の判定負け。試合に負けはしたものの1Rから遠い間合いから飛び込んでの左フックを当てる場面があったり、那須川天心選手も3Rに回し蹴りをこめかみに当てぐらつかせたりととても盛り上がる試合でした。
那須川天心選手も試合後にTwitterにてこの一戦について次のようにコメントしています。
朝倉海とのタイトルマッチで王座奪還!
那須川天心選手との一戦後、2018年12月31日に、世界バンタム級王者のダリオンコールドウェルと対戦し、[初代RIZINバンタム級王者]となっています。
その後、2019年8月18日には、堀口恭司選手はRIZIN18で朝倉海選手と対戦。
当時まだ格下といわれていた朝倉海選手との対戦。堀口恭司選手勝利が確実と思われていた中で、1Rカウンターからダウンし立ち上がるものの再度膝蹴りからダウンしそのままパウンドでTKO負けしてしまいました。
まさかの敗北に堀口恭司選手も応援している方々に申し訳ないと語っております。
その後、2019年11月7日、RIZIN20で行われる予定だった朝倉海選手との一戦ですが、堀口恭二選手の右膝前十字靭帯の断裂、半月板損傷により延期になりました。また、同時に堀口恭司選手はRIZINバンタム級王座を返上。
その後RIZINバンタム級王者となった朝倉海選手との王座奪還タイトルマッチが実現したのは、2020年12月31日のRIZIN26。
この1年で急成長した朝倉海選手との対戦ということもあり、ファンもどちらが勝ってもおかしくないと言う予想でした。
しかし、こんなにも差があるのかと思わせるほどの圧倒的な内容で朝倉海選手に勝利し見事、「RIZINバンダム級」王座奪還を成し遂げています。
堀口恭司の強さの秘密とは?
堀口恭司選手の強さの秘密は、独特の緩急を使った打撃と相手に合わせて多彩な戦い方ができるということです。
堀口恭司選手の打撃は緩急を使った独特のリズムや細かなフェイントを使い、プレッシャーをかけ続けたところで相手の打撃が届かない位置から踏み込んでパンチやキックで相手を倒します。
これはバックボーンにある伝統派空手と、相手に踏み込む瞬発力があるからこそできる技です。
パンチが得意な朝倉海選手に対して、構えの重心が前にくると予測した堀口選手はカーフキックを使い、朝倉海選手のふくらはぎを破壊して見事KO勝利するなど多彩な打撃の引き出しがあるところも魅力です。
ジムをATT(アメリカン・トップ・チーム)に移籍したことで各国の選手、優秀なトレーナーと日々練習できていること、また堀口選手自身がUFCフライ級3位まで上り詰めた経験があるからこそだといえます。
堀口恭司の今後の戦いぶりに注目!
これまでの堀口恭司選手の戦績を振り返ってみると、やはり日本人MMA軽量級で「最強」だと何故言われているのか、その強さの理由がわかると思います。
堀口恭司選手は今後、もう一度海外のベルトを取りに行くと語っています。
また、UFCならバンダム級を主戦場にやっていきたいとも語っており、今度こそ日本人初のUFC王座に輝く日が来るのでしょうか。
今後の堀口恭二選手の活躍に注目です。