パンセクシャルは近年、海外セレブ達のカミングアウトによって有名になってきたセクシャルマイノリティです。
また2013年に人気アメコミ映画の『デッドプール』の主人公デットプールがパンセクシャルであることが公表されたり、映画のキャラクターや役柄設定の中にも登場するセクシャリティです。
パンセクシャルはよくバイセクシャルと混同されがちなのですが、全く違います。
パンセクシュアリティ(pansexuality)とは、男性ないし女性等の性の分類に適合しない人々も含め、あらゆる人々に恋をしたり、性的願望を抱いたりするという、全ての性的指向を内包する汎愛性の高い愛に於る形態である。
引用元:wikipedia
パンセクシャルは全性愛者と言われ、簡単に言えば、「性別を条件とする事なく、その存在自体に恋愛感情や性的願望を抱くことができる人」の事です。
一方でバイセクシャルは両性愛者と言われ、同性・異性にかかわらず恋愛感情や性的願望を抱くことができる人」の事で、性別が条件として入っています。
そのため、「自分の事をバイセクシャルだと思っていたが、パンセクシャルを知って、自分はパンセクシャルだと気づいた」という事例も多くあります。
今回は日本の芸能人・有名人でパンセクシャルを公表している人を数名ご紹介いたします。
村主章枝(すぐりふみえ)さん
元プロフィギュアスケーターの村主章枝(すぐりふみえ)さんは、2016年に出演されたTV番組にてバイセクシャルを公表されています。
ご自身でも『スケートを通して考えた多様性/LGBTについて』といった講演や、TwitterなどのSNSで積極的に発信活動を行われています。
2018年にカミングアウトしたマンタは若い頃、レズビアンやバイセクシャルの女子スケーターの前例はないのかと、必死で検索をしていたこともあったという。「前例がないことで、自分は存在してはいけないのかと感じていた」という彼女にとって、村主章枝が自分はバイセクシャルかもと告白したことは心の支えになったのだという。
引用元:NumberWeb
村主章枝さんは2016年の早い段階でバイセクシャルであることを公表していたため、それまで性に寛容ではなかったフィギュアスケート界やアスリート界で自分のセクシャリティについて悩む人の励みになっていたようです。
また、村主章枝さんはバイセクシャルであることは公表されているものの、「パンセクシャル」であるとは公表されてはいません。
しかし、自身のTwitterなどで、次のような発言があることから「パンセクシャルではないか?」と言われています。
そもそもパンセクシャルというセクシャリティの認知度が低く「バイセクシャルと公表したが、パンセクシャルがあると言う事を知り、自分がパンセクシャルであることに気づいた」という事例も多いので、紹介させていただきます。
勝間和代(かつまかずよ)さん
マッキンゼーやJPモルガン証券など華々しい経歴を持ち、経済評論家やベストセラー作家として有名な勝間和代(かつまかずよ)さんもパンセクシャルを公表している日本の芸能人・有名人の一人です。
勝間さんは、2018年5月28日にBuzzFeedNewsにて、LGBTコンサルタントであり、LGBT関連企業トロワ・クルールを設立したアクティビストであり、自身をレズビアンだと公表されている増原裕子さんとの同棲を明らかにし、話題となりました。
2人の転機となったのは、2017年12月。増原は東と「離婚」し、パートナーシップを解消した。翌年の1月、勝間は増原に自分の気持ちを打ち明けた。出会ってから2年が経っていた。そして、2人は一緒に暮らし始めた。料理も整理整頓も得意な勝間が、家事の大半をになう。増原は食器の片付けや花の水やりなど細々としたことを担当する。穏やかで、平凡で、幸せな生活。「男性と暮らすのも、女性と暮らすのも変わらない」と勝間は言う。
引用元:BuzzFeedNews
その後2019年11月11日に自身のブログ『勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ』にて、増原裕子さんとのパートナーシップ解消とともに、自身がパンセクシャルであることを公表されました。
これまでのひろこさんとのパートナーシップに対し、みなさまの理解と応援には感謝しかありません。不安いっぱいでカミングアウトしたときに、どれだけみなさまの声に助けられたことでしょう。そして、関係性を継続出来なかったことに自分の未熟さを感じています。残念なお知らせでしたが、次の恋愛もパートナーシップもあきらめていませんので、またみなさまに楽しい姿を見せられる日がきっとあると思っています。パンセクシャルな私ですから、チャンスに溢れているはずです。読んでくださって、ありがとうございました。
引用元:勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ「増原裕子さんとのパートナーシップを解消しました。本当に悲しいです。」
パンセクシャルを公表する人は世界的に増えている!
パンセクシャルを公表する人は以下のような海外セレブを中心に増えてきており、今後より認知や公表が続くのではないかと思われます。
- マイリーサイラス
- ジャネール・モネイ
- シーア
- ブレンドン・ユーリー
- ベラ・ゾーン
日本ではまだまだ公表されている人は少ないですが、今後増えていくのではないかと予想されています。